32日目は、三重県伊勢市「民宿まるや」から三重県名張市「名張シティホテル」まで、121km走りました。(赤はゴール地点)
08:20 民宿まるや(三重県伊勢市)
09:00 二見浦・二見興玉神社
09:50 伊勢神宮内宮
15:20 赤目四十八滝
16:40 名張シティホテル(三重県名張市)
朝、お味噌汁のいい香りが廊下から漂ってきて目覚めた。二度寝しようとするけど、食欲を刺激されてしまってどうも寝つけない。自分は素泊まりで朝食がないのを残念に思いながら、布団の中で今日の予定をぼんやりと考えていた。
本日は3月28日。天皇皇后両陛下が伊勢神宮を参拝する最終日とのこと。伊勢神宮の内宮は午前10時から一般人が参拝できるようになるらしいので、その頃に向かうことにします。
天皇皇后両陛下の伊勢神宮参拝に関する記事。昨日まで何も知らなかったけど、まさかこんなに重要な祭事が行われてるとは。
二見浦
さぁ出発!今日はまず旅館近くの二見浦を散策してから、伊勢神宮内宮へ向かいます。今日も快晴でフリースが暑い。
このあたりは歴史を感じる立派な老舗旅館や土産屋が建ち並んでいます。
伊勢志摩では、注連飾り(しめかざり)は正月だけでなく1年中飾る風習があると聞いたことがあるけど。どうやらそれは本当みたいです。
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)
沖合700mの海に沈む興玉神石(おきたましんせき)を拝する二見興玉神社。
祭神「猿田彦大神縁」が宿る興玉神石は、東西216m南北108mもありました。1750年頃の地震で海に沈んでからは肉眼で見ることはできなくなりましたが、1960年のチリ地震の津波で水が引いた際には一時的に姿を現したそうです。下の写真にあるのは夫婦岩。海に向けて拝む鳥居の役を果たしています。
境内には猿田彦大神の使いとされるカエルをモチーフにした石像がたくさん並び、「貸したものがカエル」「お金がカエル」などカエルにちなんだ授与品が売られています。ビンボー旅行なので買えないので、心のなかで「旅から無事にカエルことができますように」と。
一般人の参拝開放時刻に合わせて伊勢神宮に出発。途中、沿道には両陛下を見ようと多くの人の姿が。これってテレビでたまに見かける光景だ。ということは、両陛下はこの道を通るのかな。警察官も厳重警備で、まもなく交通止めそうな雰囲気。急がなきゃ。
伊勢神宮内宮に到着するも、駐車場は渋滞。なんとか停車して外に出ると、沿道にはなんだか人だかり。声援もみるみる大きくなっていく。もしかして...
駆け足で近寄ると、白バイに誘導されるように黒い車列が差しかかっていました。
先頭車両の開いた窓からは、両陛下が笑顔で手を振っているのが見えました。人々の歓声も最高潮に達します。自分も手を大きく振っていました。まさか天皇陛下にお目にかかれるとは。しばらくのあいだ高揚感がおさまりませんでした。
おかげ横丁
伊勢神宮内宮の手前に広がるおかげ横丁。おかげ参り(お伊勢参り)で賑わった江戸末期から明治初期の町並みが再現されています。物販や土産屋のほか、芝居小屋風のおかげ座という歴史館もあります。
ファミリーマートもこんなにレトロ。
伊勢神宮 内宮(ないぐう)
伊勢神宮の内宮の正式名称は、皇大神宮(こうたいじんぐう)といいます。御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。三種の神器ののひとつ「八咫鏡(やたのかがみ)」がご神体です。
説明を聞こうと団体客に混ざっていたら、神楽殿に迷い込んじゃった。何か始まるみたいなので、慌てて退散。そのままいても良かったのかな。
参道に並ぶほこ杉を抜けると、御正宮。写真撮影は階段手前まで。式年遷宮を終えたばかりの真新しくて美しい姿でした。
そのあとは、別宮を参拝したり、おまもりを買ったり。青空には日章旗が映えます。
そして桜。やっぱり日本は美しい。
外宮も内宮も素晴らしい伊勢神宮。いつかまた訪れたいです。
おかげ横丁で買った「ひげ天」のじゃがバター天。濃厚なバター味です。
さて、ここからは太平洋沿岸を離れて、三重県の山間いへ向かいます。
赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)
三重県名張市にある赤目四十八滝。赤目渓谷を流れる一連の滝の総称です。
山に篭り厳しい修業をすることを修験道といいます。奈良時代の修験道の開祖である役小角(えんのおずぬ)がここで修行中に赤い目の牛に乗った不動王に出会ったという伝説があり、それがこの赤目という地名の由来です。
渓谷の入口には日本サンショウウオセンターがあります。
サンショウウオ。たぶん初めて見た。ウーパールーパーもいました。1970年代に一世を風靡したよね。
さぁここから歩いて進みます。
赤目牛。目が赤くて不気味です。
弘法大師が修行したという洞窟。修験道らしい雰囲気が残っています。夕方で太陽が陰ってきたので、布曳滝(ぬのびきだき)で引き返して戻ることにしました。
全長は4kmもあります。時間と体力がなければ、最後まで行けそうにありません。
名張シティホテル
今夜は、三重県名張市にある「名張シティホテル」に宿泊。名張駅のすぐ近くにあり、周辺にはコンビニや焼き鳥屋、あとは白木屋・つぼ八・魚民・や台ずしなどの全国チェーン店が並んでいます。
夜は、名張駅周辺を散策したり、変な外人に絡まれたり。んで、ホテル裏手の「居酒家きっちん」で夕食。焼きサンマ定食&グラスビール。
おわり
ホテルでのんびりくつろいでいたら、夜に同じ階の部屋から壁が震えるほど大音量の音楽が流れてきた。どうやらどこかの黒人らしい。しばらくして止んだけど、フロントに告げたら別の階に変えてくれた。そして、ベッドの上で明日の経路を考えていたら、いつの間にか眠ってしまいました。
今日のおまけ
蕃塀。昨日の外宮と同じく、内宮の御正宮の真正面にもありました。
明日の予定
今日の宿泊地である三重県名張市を出発。伊賀上野城に寄ってから、愛知県へ向かいます。天気が崩れるみたいだけど、なんとか持ちこたえてほしいな。